映画 漫画
2023年10月11日

敵は2人だせ / 『ドラゴンボール』映画『トランスフォーマー』

これは友人から聞いた話ですが、ドラゴンボールの作者の鳥山明先生が言ったテクニック。

「敵キャラは2人出せ」


というのがあったらしいです。

2人にすると会話のかけあいで2人のキャラが立つ。

言われてみるとナッパとベジータがまさにそう!!
熱くなりがちなナッパと冷静なベジータ。

フリーザのときは上司と部下の関係だし、
部下もザーボンさんとドドリアさんの2人が対照的な性格をしている。

人造人間たちも2人組や3人組でやって来る。
地球侵略に来た敵が1人だと、自分が攻めにきた目的とかを全部ひとり語りすることになって不自然になってしまう。

逆に完全体セルってセルゲームの準備するときにひろり言を言ってたよね。あれちょっと可愛いって思ってた。

映画トランスフォーマー

そんで思い出したのが
映画「トランスフォーマー」(2007年)

悪者のメガトロン様が地球の軍事施設の中で氷漬けみたいになってるんですけど、それが復活したときの第一声が「私がメガトロンだ」なんです。ダサくないですか?みんな、そんなこと思わないのかな。

子供向けにわかりやすいって意味はあると思う。あと原作知らない人向けの台詞って意味もあると思う。完全にカメラ目線だったし自己紹介って感じがつよい。

でもリアルに考えると悪の軍団のトップが地球にやってきて開口一番に言うセリフが自己紹介ってダサくない?友好的な宇宙人が人に向かって自己紹介するならわかるけど。悪なら「人類は全員抹殺だ!」くらい言ってほしい。子供向けならいいのかな。

そこで鳥山明先生のアドバイスですよ。
「敵は2人だせ」

例えばですが、最初にメガトロンの部下が先に軍事施設にやってきて、まわりの軍人を殺したあとにメガトロン様が復活して「これはこれは、わが軍のトップ、メガトロン様、おめざめですか」とか言わせればメガトロンのキャラ紹介が自然にできる、ってなりませんかね?そして、その部下に「無駄口叩いてないで例のブツを探せ!」とか言えばボスっぽさでませんか。他のセリフでもいいけど、2人なら会話のバリエーションも増えて描けることも増える。

主人公も2人いたらいいんじゃない

敵じゃなくても主人公も2人1組になってるとやりやすいですよね。異世界ものとかなら世界のことがわかってるキャラと、その状況がわかってないキャラが会話することで状況説明がすすむ。

対等な人間と人間でなくても、人としゃべる小さな動物キャラとか、SF作品だったら人と喋る腕時計(人工知能)が会話するとかで話をすすめたり。

何より、キャラの差別化ができるよね。ベジータとナッパがいい例だけど、冷静なキャラは短気なキャラ。他にも強気と弱気のキャラとか、真面目とお調子者キャラとか対比にするとそれぞれの性格がよりわかりやすくなる。そんなことを考えました。

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