2024年1月24日

本『シナリオ・センター式 物語のつくり方』

脚本の書き方の本の紹介です。
『シナリオセンター式 物語のつくり方』
シナリオセンターはまさに脚本を書くことを学べるスクールで、これまで脚本家や小説家が700人以上ここから誕生しているそうです。

シナリオセンターのサイト

前から気になっていたのですが、そこの講座の内容が本になったということで読みました。

とても良い本でした。構成、起承転結の話、キャラの作り方、サブキャラのあり方、テーマやモチーフの見つけ方と考え方、などなど基本的なことが全部網羅してる感がありますし、具体例もしっかりあるし、言葉が丁寧でわかりやすく書かれてます。

何より著者の新井一樹さんの「こういう風に書けるようになってほしい」という願いが随所にあって、書くスキルだけじゃなく、作家としての考え方や気の持ち方まで書かれてるのが助かるというか優しい。

脚本系の本はそこまで多く読んできたわけじゃないですが、この本を最初に読むのが一番いいんじゃないかと思いました。

前に紹介した『物語の才能』『セイブ・ザ・キャット』がどうだったのか解釈を書きます。

『物語の才能』

こういう本も踏まえた上が良いと思う、こっちのサイトは著者の独自の解釈が書かれててたぶん主流じゃない説明をしてる。それだからこそ僕は『物語の才能』の言ってることが面白かったし、ズバッと言い切ってる部分がとても面白かったし為になりました。でも人を選ぶかも。

『物語の才能』の記事

『セイブ・ザ・キャットの法則』

脚本が完成した上でのさらによくするためのテクニック、ダメな部分をうまく修正する方法を書いていて、そのテクニックを7つくらい紹介しています。
いくつか書くと「うすっぺらいキャラを(一見)濃いキャラにする方法」「状況説明のシーンをつまらなくならないようにするには」「主人公に共感してもらうには」などなど。
これらのテクニックはある意味で小手先にも思えますが、自分が届けたいメッセージがあったときに出来上がりのクオリティが悪いとやっぱり見てもらえないわけで、このテクニックをつかって見た目を整えると多くの人に受け入れられて、メッセージまで届くようになると思うんです。

『セイブ・ザ・キャット』の記事

そんなわけで、いまのおすすめ本はこの3冊です。
他にもオススメの本を見つけたら紹介したいし、誰かおすすめありましたら教えてください。

記事のURLをコピーする