同じ料理を3回つくる
料理好きの友人が2人いて、同じことを言ってました。
「新しいレシピに挑戦するときは3回作る」
1回目はレシピ通りに作り
2回目は自分なりのアレンジを加え
3回目で完成させる
この考え方はすごく良いなと思いました。
最初からステップアップが前提なのが良い。これはポイティブでもネガティブでもなく建設的な考えだと思いました。
作品づくりにも通じると思います。1作目で気負いすぎると失敗が怖くなって作れなくなる。友人の料理は失敗しても修正することが最初から決まってる。失敗を自分の糧にできる。だから最終的に上手くなる。
だからですね、まだコマ撮りを作ってない人は、まず10秒くらいのを作ればいいんですよ。次に30秒くらい、その後に1分を作ればいいのです。いきなり10分の大作を作ろうとしても準備段階で息切れすることもあります。
5秒でもいいし、短かったらループにすればいいんです。
短いのを“とりあえず”作ることにすればハードルも下がります。
そして1つめを作った効果は絶大です。改善点も見つかるし、完成させた瞬間から新しいアイデアがどんどん出てきます。「次はこういう話もできるぞ!」という気持ちが湧いてきます。これはまだ1つも作ってない段階の人とはモチベーションの大きさも質も違うと思います。
これからまだ何年か生きるのなら、作品はいくつも作れます。いまはダメでも最終的に良い作品が出来ればいいのです。いつか作る最高傑作のために、目の前の作品が練習台になる。でもでも練習台は手を抜いていいわけじゃないですよ。手を抜くと成長できないので。
3つ作ることのもう1つの効果として「テーマを盛り込み過ぎない」というのがあります。これは小説家の森博嗣が言っていたことですが小説家志望の人は1作目に自分のアイデアを盛り込み過ぎて読みづらい作品を書いてしまいがち。さらに良くないのが、2作目で何を書いたらいいのか分からなくなること。だから処女作で自分の引き出しを出し切るなと。
3つ作ると考えたら「今回はこのテーマをメインに、こっちのテーマは次にまわそう」と計画が立てれます。テーマをしぼると話の内容がすっきりして分かりやすくなるはず。
色々書きましたが何より大事なのは、
とにかく!今すぐ!なんでもいいから!1つ作ること!です!!
人形の動きがガタガタでも、光がチカチカしてても、完成したらそれは立派なあなたの作品です。何か失敗してても次に活かせばいいのです。やがていい作品が作れます。ステップアップ!!
私も作ります。
みなさんも作っていきましょう。
【 同じ料理を3回作る話 】
2021.11.15