自信がなくてもエンターキーは押せる
7月末です。
ずっと雨が多いです。
毎朝、洗濯物をどうするか悩みます。
来週あたりに梅雨明けだそう。
漫画『3月のライオン』が好きで読んでます。
知らない人のために簡単に説明すると、将棋の話でして、
中学生でプロ棋士になった桐山くんを主人公に
いろんな騎士がでてきて、それぞれの心の叫びが
棋士に限らずものづくりしてる自分にも刺さるのです。
好きなエピソードはいくつもあるのですが、
その中から1つ引用して、僕の語りたいことを書きます。
主人公の桐山くんが新人王になったときの話で、
決勝戦の相手は山崎という4年連続で新人王をとってる人。
山崎は準決勝で桐山の友達である二階堂とあたって、
卑怯なやり方で勝って決勝に上がってる。
決勝戦で山崎くんはちょっと悪者に見えるんですね。
それを桐山が倒して新人王になるというストーリー。
そのあとに山崎くんがひとり胸の内を語る話がありまして、
ここ読んだ人ならわかると思いますが、
めっちゃ響く話が色々ともりこまれてまして
(飲み会で将棋のことをよく知らない人たちが
好き勝手に質問してくることにイラっとするっていう、
棋士に限らずこういうイラっとすることあるよね
って話ですがここは割愛)
その山崎くんの独白の一部をちょっと紹介。
このあとも山崎くんの辛い独白が続くんですが、
ちょっと僕が語りたいこと。
この穴に飛び込もうとする二階堂と桐山の
姿勢の違いを見て欲しいのです。
二階堂は熱血キャラで「エイヤッ」って勇ましく飛び込んでる。
対して桐山は冷めたキャラで正座から前のめりに落ちてく感じ。
やる気あるの?大丈夫?ってなる感じ。
このコマが僕はすごい好きなんですね。
ここから、僕の勝手な話。
たぶん僕だけの持論なんですが
「何かをやるときにやる気とか自信は要らない」
と思ってるんです。
僕、コマ撮りを普段やってるんです。
仕事でも趣味でも。
コマ撮りって人形をちょっと動かしてシャッターを切る
ってのを何百回か何千回か繰り返すと完成するんです。
今だと撮影ソフト使うのでシャッターはカメラではなくて
パソコンのエンターキーを押すんですけど、
エンターキーを押すのに自信は要らない。
誰がキーを押したって、どんなポーズで押したって
シャッターはシャッター。
あとはその動作を繰り返せばいつかコマ撮りは完成します。
人形を動かす指先にも自信は要らない。
自信がなくったって人形は動かせる。
自信があると判断が早くなるので撮影が早く終わるってくらいです。
逆に自信ありすぎて判断ミスすることもある。
だから自信があるかどうかじゃなくて
このポーズあってるかどうかの判断力が必要。
判断力は知識と経験から生まれます。自信ではない。
自信があるか無いかではなくて
それをやるかどうか。
自信が無いなら無いままやれば良いのです。
騒がずにただ、やろうと思ったことを実行する。
いつもじゃないですが
たまにそんなことを考えるのです。
【 自信がなくてもエンターキーは押せる 】
2020.07.31