月別アーカイブ: 2016年7月

『クロックタワー』しました。

ホラーゲーム「クロックタワー」をやりました。
プレステ版のがPS3にダウンロードできるやつで。

ホラー映画とかホラーゲームが好きです。サイレンとかサイレントヒルとか。んで、古いゲームの粗いドット絵・粗いポリゴンだとか理不尽なゲームシステムとかのほうが怖いだろうと思ってやってみましたクロックタワー。

今日はゲームの話だけじゃなくてホラーの演出の話をしたい。だからゲーム知らない人も読める内容だと思う。クロックタワーのネタバレがあります。

クロックタワー面白かったです。怖いシーンもたくさんあったし。シザーマン(敵キャラ)はちょっと可愛かったけど。ゲームのボリュームはいまのものより圧倒的に少なくて、2時間くらいでクリアできてしまうけど、映画を1本見るくらいの感覚かな。いまのコンソール系のゲームって長いよね。ベヨネッタの頃から思ってるけど、ステージもストーリーもボリュームがありまくり。長く楽しめますけど。

クロックタワーはクリアまでは短いけど、エンディングがグッドもバッドもふくめて9種類くらいあって、何度もプレイできるってのがよかった。

さらに何度もプレイするための演出があって、アイテムの置いてある場所がランダムで変わるので「あれ、ここに鍵があるはずなのに、ないよ?どこ??」って慌てたり。シザーマンが出現するタイミングもプレイ次第で違うから「この部屋でシザーマンに襲われるはずだからこっちに行こう」って思っていくとそっちでシザーマンがでて「さっきはいなかったじゃーん!!」ってビビる。

だから2回目のほうが怖い。2回目ということで自分が敵よりも優位に立っていると思ったらそれを裏切ってくるからなおさら怖い。だから、アイテムの位置とか部屋の配置を久しぶりにマップを手書きでメモしましたよ。これも楽しかった。

で、本当に怖かったのはシザーマン(巨大なハサミで襲ってくる男)よりもメアリー先生。

ちょっとストーリーを言うね。主人公のジェニファーは孤児院育ち。今回、バロウズさんという方がジェニファーと孤児院の友人3人をまとめて養子にひきとってくれるということになり、メアリー先生の引率でバロウズさんの屋敷に行くところから話がはじまります。屋敷に着いたら突然シザーマンがあらわれて理不尽に友人たちが殺されていき、ジェニファーは必死に逃げて脱出を試みる、という話なわけです。

屋敷の中で逃げ回る中、実はメアリー先生が敵だったことがわかり、さらにメアリー先生がナイフで襲ってくるんですが、これも2回目のプレイの方が怖いんです。2回目はプレイヤーはメアリー先生が悪者だと分かっているんですが、主人公のジェニファーはそのことを知らないわけです。そういう状況でメアリー先生が「ああ、ジェニファー無事だったのね。よかったわ」っていうセリフがめちゃくちゃ怖いわけですよ。こっちのことを殺す気満々なのにやさしいセリフで騙そうとする。プレイヤーはわかっているから「ジェニファー逃げてー!」ってなる。

それで、僕の考えなんですけど、怖いのはハサミとかナイフではなくて、「殺そう」という意思じゃないかと。相手の殺意がわかった時にその人が笑顔だったらその笑顔ってめちゃくちゃ怖いわけですよ。怒った顔よりむしろ怖いですよね。この意味で逆に敵が怖くない例もあって、映画で『輪廻』っていうJホラーがありまして、不気味な人形を抱いた少女が何度も出てきて主人公を怖がらせるんですが、その少女が害意をもってやってきているのか全然わからないんですよ。『美女と野獣』じゃないですけど、人は見た目で判断しちゃだめという考えがあるから、「この一見モンスターなこいつは何を考えているんだろう」って思うとそいつが怖いのかどうかわからなくなっちゃうん。もしかしてその幽霊は助けを求めているかもしれない。だからホラーではモンスターは最初に誰かを殺すとかしてその悪意をちゃんと示してほしい。

というか『輪廻』の監督は『呪怨』の清水崇監督なんですけど、僕はこの人の映画がどれも怖くないんです。『呪怨』なんかオリジナルビデオの1と2、映画の1と2、ハリウッド版の1と2の計6本を見て「ぜんぶ怖くないし面白くない!」ってなってるんで(笑)その中で『輪廻』は怖いシーンがいくつかあってよかったけど、結局はメインの少女が怖くなかったのです。

ホラーについて語れることが結構あるなー。おいおい書いていくのかな。どうかな。ホラー映画も一般の人よりは多く(そしてマニアに比べると少なく)見てると思うんですが、これらの経験が自分の作品作りに活かされているとはとても思えない。この点で僕のインプットとアウトプットはまったくの別物だと思ってます。

さて、そんなわけで今はクロックタワー2がやりたい。

あなたに必要な栄養素

なんか、無重力もテキストだけになると季節感とか感じれないよね。
前は夏なら水色の文字、冬ならオレンジ色の文字とかやってたんですよ。
ver2だと文字の色も背景の色もずっといっしょだからなー。
背景が紺色だし、なおさら宇宙にいるような気持ちだよね。
宇宙ステーションにいると季節を感じないんだろうな。

 * * * * * * * * *

さてさて、「ほかの人の作品から影響を受ける」という話をしたいー。

学生さんの中にこんな人いませんか?
「影響を受けるのは嫌だから、他の人の作品とか過去の名作とか見たくない」
クラスに一人くらいいますよね。
言わないまでもこっそり思ってませんか。
それに対してアドバイスを。

影響を受けるというのはいいことです。
大抵は影響をうけた先に個性を見出します。
その影響の受け方のコツを書きます。

黒坂圭太先生(僕の武蔵美時代の先生)のお言葉

「人の作品から影響を受けるというのは
自分に必要な栄養素を発見して
それを摂取するということ」

上手いこと言います。

そう、影響を受けるというのは外からの一方的な作用だけではないのです。
「その作品から影響を受けるという個性」を持っているということなんです。
だって、同じ作品を見てもそこから影響を受ける人と受けない人がいるでしょ?
それって他人と自分が違うってことでしょ?
それって個性でしょ?

そもそも「あ、これかっこいい」とか思わなかったら影響を受けないですよね。
自分が見つけようと思っていたお宝がたまたま先に誰かが持っていただけで、
そのお宝に価値を見るのはあなたの個性。
(先に見つけることの価値はありますが、ちょっとそれは置いといて)

影響をうけるということは、すでに影響を受けるように自分がなっていたということなんです。

とわいえ、何も考えずに影響を受けるのはよくないです。
僕が思う「ちゃんとした影響の受け方」を。
まずは、その作品が良いと思った時に
どこが良いと思ったのかを分析したほうが良いです。
例えばある映画のワンシーンがいいなと思った時に
役者の表情がよかったのか
セリフがかっこよかったのか
アングルがグッときたのか
色みが素敵だったのか。
タイミングや間がよかったのか
ストーリーの流れがよかったのか。

事細かな理由があるはずなんです。
それら全部を合わせて「なんとなくかっこいい」と思ってしまいがちですが、
良いと思った理由を分かってないとただ全部を丸パクリしてしまって、
良い部分だけでなく「本当は良いと思ってない普通の部分」まで影響を受けてしまいます。

そしてもっとも大事なアドバイスは
「影響を受けるなら、逆にたくさんの作品を見よう」
ということ。

複数の作品をみて、それぞれいいところを分析すれば
共通するところが分かってくるはず。
その共通部分が自分がめざすべき個性なわけです。
これは1つの作品だけみて分析してもわかりにくいわけです。
複数の作品を見て、それぞれ似ている部分や似ていない部分があって
自分が魅かれるところと、魅かれないところがある。
それらを見比べた時に、自分の好きなものがより明確になっていく。

あとですね、1つの作品から影響を受ける個性よりも
複数の作品から受ける個性のほうが、より独自性があるのです。

だってさ、「ワンピースから影響を受けました!」っていうとさ
そういう人ってたくさんいるでしょ。
でも「ワンピースと、これと、これと、これから影響を受けました!」っていうとさ
まったく同じ組み合わせから影響を受けた人っていうのはいなくなるでしょ?

あ、それとあわせて言いたいのは
「他の人とは違う影響の受け方をする」という裏技。
漫画を描くなら漫画以外から影響を受けるとそれは完璧に個性と呼ばれるでしょう。
荒木飛呂彦先生はファッションや音楽(主にプリンスかららしいですが)から影響を受けていて、
漫画からしか影響を受けない人よりも断然に個性的。

これさ、漫画『アオイホノオ』に似た話があるんだよね。
ホノオくんが他の漫画からパクろうとするときに
「1つの漫画からパクると、バレるから
いろんな漫画からちょっとずつパクって
オリジナルブレンドを作るんだ!」
っていう話。
この漫画はギャグだし皮肉なものが多いんだけど
このパクリ方はうまくいけば本当にオリジナルになると思うんです。

パクるとアレンジするの違いについてはまたの機会にしよう。
似た話になるけど。
似た話だけど違う言い回しな日記をいっぱい書いていこう。

ではでは。

ジャックナイフと呼んでくれていいだぜ?

こんにちは。
今日は7月の15日です。

日記の最初に日付を言うのはあれのイメージです。
宇宙飛行士とか研究職の人がビデオ記録を取るときにカメラに向かって語りかけるやつ。あのイメージです。
ベイマックスのお兄ちゃんです。
どうでもいいんですけど。

昨日、蝉の声を聞きました。今年に入って初めてだと思うんだけど、7月中旬にセミが鳴き始めるのって例年通りですか?遅いですか?
もしかして都会のセミってもういないの?とかそんなことを思いました。

最近、気にしてること。
コマコマ隊っていうのをはじめたじゃないですか。
すごくかわいいサイトにしたんですけど、
あれと自分の無重力の入り口ページの印象が違いすぎるんじゃあ。

コマコマ隊がこちら
komakomatai

いまのブログ無重力ver.2はこんな感じ
(いつかver2の外見も変えるかもしれないから記録としてスクショを取っておこう)
mujuryoku2

そして無重力の入り口がこちら
mujuryoku

灰色っていう落差。

友達に無重力の入り口を見せたら
「明朝体!」って言われて、たぶんちょっと笑われた。
うん、わかる。
なんと言うか、とんがってるって感じ?

無重力は9年くらい前に作ったわけですが、トップ画像はこれが3つ目くらいなのかな。
左の画像は飛行機に乗ったときにとった空の写真なんです。本当はもっと下まであって、雲とかが見えるんですよ。宇宙から空へのグラデーションが綺麗だなって思って。無重力っていうタイトルにもあってるかなって。

サイトのタイトルの書体はずっと明朝体だったな。
エヴァと椎名林檎が好きになれば明朝体も好きになりますよね。

うーん、昔はとんがりたかったわけだけど、今はこんなにとんがってないなって感じ。
こんなこと書いておいて、このページに対してとんがり具合が気になるのって作った本人だけかもってのはあるけど。

僕の作品とかブログを知ってて僕と初対面という人と話したときに
「もっと話しかけにくい人かと思ってました」って言われたことがありました。
まあ、そうなるわなーって思いました。
ブログでは芸術論とかなんか真面目っぽいことばっか書いてるし。
これって日常会話で言えないからここに書いてるっていう面があるんですけどね。

話しかけやすい人って思われたいよー。
本当はもっとふにゃふにゃしてるんだよー。
好きな食べ物はシュークリームだよー。
甘いもの好きだよー。
スイーツ男子だよー。
ネタが古いとおじさんというのがバレるよー。

うーん、
しょうがない。
しょうがないけど、とりあえずトップのデザインを変えようっと。

そんなこと言ったらサイトURLの毒牛乳って何ですか?って話ですよ。
これはとんがってないんですか?って話ですよ。