ただ ひとり集中せよ
【 こどもって水遊びが好き 】
こどもって水とか砂で遊ぶのが大好きらしく、うちの娘もすごい好きでした。休日に昼からお風呂に入ってコップやペットボトルに水をいれたり、別の容器に移し替えたり。ジャバジャバ、ビチャビチャをえんえん2時間くらいやってた。3歳のころがいちばんやってたかな。
いま4歳、あんまりやらなくなった。
あれは水の流れる動きとか砂をこぼれる動きとかを観察しているそうです。子供はみんな科学の子。
この時に僕はできるだけ声をかけないようにしてました。
できるだけ一人で黙々とやらせました。それは「集中する」というのを経験させたかったから。
個人のスキルの中で「集中する」ってすごく大事だと思います。
それがそのまま才能に直結すると思う。
才能=集中だと思う。
知り合いの話で、その人のお母さんは自分の子供(僕の知り合い)を美術系の職業についてほしかったらしくて子供の時によく絵を描かせたんだそうです。でもその時にお母さんが「この色はどんな色かな~暖かいかな~寒いかな~?」とか「こんどはこういう線で描いてみようか~」とかずっと話しかけてきたそうで、結局知り合いは絵を描くことを嫌いになってしまったそう。
いやいや、そうなりますよ、お母さん。
そのやり方はダメですよ。子供が集中できないもん。
自分のしたいこともできないし。
手とり足とりするのはちょっとだけで、あとは自由にやらせないと。
絵を描くでも勉強でもスポーツでも成長するのは集中した時だと思う。その瞬間だけは誰にも邪魔されずに自分だけの時間をすごすこと。
孤独に自分自身だけと向き合うこと。
将棋がイメージにあってる。すべてのことは将棋といっしょ。
己と集中すること。
異なる職業の第一人者同士が対談で意気投合することってあるけど、それってどちらも最高の集中を経験した者どうしが、その行き着く先で共通の何かを見てるからだと思う。
ちなみに「努力」という言葉は似てるけど違うと思う。
努力だと「目標」とか「成果」とかよけいなことまで考えがち。
「努力したけど失敗した」とか「努力が足りなかった」とか、
そういう結果まで一緒に考えるやり方だと個人の能力の成長とはずれたものになる。
「集中」は結果を考えなくて良い。だから好きなだけやれる。
何かのゴールをした後もずっと続けられる。
途中でやめてもまた始められる。
「集中」した分だけ成長できる。
そのためには、周りの余計な声を排除しないといけない。
うるさい環境では集中できないから。
【 ただ ひとり集中せよ 】
2021.02.26
(またストイックなことを書いてしまった…)