月別アーカイブ: 2018年10月

考察が全然できないよ。

メタルギアソリッドVをクリアしました。
ゲームの話と、それ以外の考察ということをネタバレも含めて色々書きます。

MGSVを知り合いからもらったのが3月で(その人は全然ゲームしないのに酔ったいきおいでポチったという面白い人)、エンターテイナーを作っている間はやってなかったんですけど、ようやく終わりました。いやー、長かった。プレイが下手すぎて時間かかった。ダッシュボタンがL3だってずっと気づいてなかった(笑)
あとCQCの投げとか打撃の音が他の兵士に聞こえてないってことを知らなかった。首しめばかりしてました。だから1回のプレイにすごい時間かかったし、とにかく下手でした。そこら辺の操作方法をちゃんと分かってちょっと上手くプレイできるようになったかなというところで終わった。もっとやりこめるだろうけど、終わりにしよう。

ストーリーは面白かったです。ネタバレ含めて書きます。

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ビッグボスがファントム(影武者)だったってオチは良かった。このオチに対して裏切られた気持ちになるプレイヤーがいるらしいけど、僕はそうはならなかった。というか割りと最初から主人公はビッグボスじゃないんだろうなってずっと思ってた。イシュメールの「俺はお前だ」ってセリフとかAIポッドが「あなたはだれ?」って言ってたし。

ビッグボスからVへの信頼とかV自身の忠誠心の高さとか、そういう話だと思ったので、よいオチだなと思った。催眠術も使ってたけど、最後のムービーで全てを思い出してもビッグボスとして役割を全うしようとしてたと思う。MGS2も4もそうだったけど、役割りのために別のキャラクターになるってメタルギアで通して描かれてる話だよね。

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MGSVは「1984年」という小説へのオマージュがすごいんですよ。ゲーム内でもこの小説のタイトルが会話ででてくるので、買って読みました。すごい面白かったです。人も情報も管理されたデストピア世界の話。いままで読んできたSFの中でもかなり上位です。

それで『1984年』をもとにMGSVを考察した記事を読みました。1984年を知らなくてもゲームやった人は読んでほしい。

本当にヒューイは裏切者だったのか?『MGS5』と『1984年』 前編 (メタルギアソリッド5:ファントムペイン考察)

ヒューイは本当に無実なのか?『MGS5』と『1984年』 後編 (『メタルギアソリッド5:ファントムペイン』考察)

この考察はかなり当たってるんじゃないかなと思うんです。ショックだったのはその内容よりも、そのことに自分が気づけなかったことです。“拷問室101号室”とか“ダブルシンク”とか『1984年』の用語がMGSVの中ででてきたことには気づいてたんですが、「あの単語だー」くらいの受け取り方でした。まさか何が悪なのかという解釈がひっくり返るようなことになってるとは思わなかった。たしかに拷問のシーンに違和感はあったんですけど、そこまでは気づけませんでした。

ちょっとショックというか。僕ってこういう考察が全然できないんですよ。好きなシーンとかは語れるんですけど作者の意図とか全然わかんないというか。だから映画とか見終わってからよくレビューサイトを見に行ったりします。「これでいいのかなー」とか「他の人はどう見たのかなー」ってのが気になって。なんかもっと自分だけの考えを持つことに憧れがあるよね。

というちょっと落ち込んだ話でした。