月別アーカイブ: 2016年7月

僕も猫を助けたい。

先日、名古屋に仕事で行きました。出張ってやつです。
天気が良かったので家を出る前に洗濯物を干しました。
名古屋で打ち合わせをしてきて、夜になって新幹線で帰ってる時にツイッターを見たら、東京のみなさんがゲリラ豪雨に騒いでいて「しまったー洗濯物が出てるー」ってなったんですが、家に帰って洗濯物を触ってみると全然濡れてません。

自分の家のところだけ雨が降らなかったのか、
雨が降って濡れたけどまた乾いたのか。
どっちなのかわかりません。

こんにちは、泰人です。

「SAVE THE CATの法則」という本を読みました。脚本の書き方の本です。ハリウッドで売れっ子の脚本家の筆者がいろいろと書いてくれます。残念ながらこの著者の映画は見たことないですが。この人は脚本を競売にかけて映画会社に売るらしんだけど、脚本1本が100万ドルで売れたりしたんだって。すごいですよね。脚本家ってそんなに夢のある仕事なのか。

内容はですね、精神論的なものとか「良いストーリーを書こう」的なことは全然描かれておらず、主人公の見せ方とか、構成についてとか、なんというか売れてる映画に共通する”型”について教えてくれる本でした。各シーンに必要なページ数まで書いてある。

僕はすごい面白く読めました。ハリウッドの映画が世界でうけるのがよく分かる。こういうルールにのっとれば、誰にでも楽しめる作品になると思う。誰にでも伝わるやり方っていうのが延々書いてある。

それに対して日本の映画とか、最近僕が見たアニメとかはこのルールには全然あってないなーってことを思った。僕は好きだし日本でヒットしてるかもだし、オリジナリティがあるかもだけど、世界でヒットするとは思えないなー、その理由がこういうことかもなーって。
日本の作品てほとんどがそんな印象ですが。「日本のアニメ大好き!」っていう外人には受けても、世界中の人にうけるかっていうとやっぱ違うんだよね。

うん、でも逆にね、この本の通りに書こうとするとハリウッド映画によくあるやつになっちゃいそうなんですけどね。売れる作品を作ろうとするとそうなのかな。その上でオリジナリティとか発揮できればいいんだろうけど。

後半にでてくるアドバイスがすごいなって思った。「君は脚本を書き終えたばかりだろ?そしたら数日は遊んで、自分の脚本を読み返してみよう。どうだ、クソみたいな脚本だろ?」とか言い出して、なんでその脚本がつまらないものになってしまったのか、原因とその解決方法を書いてるんです。それがすごい的確なことを言ってると思うんだよ。ここに書かれているつまらない脚本の落とし穴はあるあるネタなんじゃ、ってくらい的を射ていると思う。脚本書いたことないけど。
僕は脚本に関する本を読んだのはこれが初めて。それで色々と紹介されているルールやテクニックが面白かったわけですけど、僕が面白いと思えたのは、僕がこの本を読む前にすでに作品を作っているし、こういうルールに縛られないで自分でお話を考えれるっていう思いがあるからかもな、って思った。やや他人事のように面白かった。

つまり、まだ脚本を書いてない人がこの本を読むと、ルールが多すぎて、ハリウッド脚本術養成ギプスをはめられて、がんじがらめになりそう。それは良くないと思う。このことはちょっと前に日記に書いたね。僕はそれを簡単に脱げるけど。

ものを作る時にハートとテクニックが要ると思うんですが、ハートを見つける前にテクニックを手にいれようとすると失敗する気がするんだよね。なんとなくですが。じゃあどうやって自分の中のハートを見つけるかって話になるけど、それの見つけ方はわかんないな。あー、間接的なやり方なら知ってる。こんど書こう。

ただねー、ネーミングセンスはすごい良いなーって思った。
題名の「SAVE THE CAT(猫を助けろ)」は脚本のルールの1つなんですけど「主人公は最初に子猫を助けろ」っていうルールなのね。観客に主人公はいいやつだって思わせるためなんだけど。いいやつだって思わせる以外にも共感をもたせようとか、主人公の見せ方について色々と猫以外の例についても書いてあるんだけど、それらのルールをひっくるめて「SAVE THE CATの法則」ってまとめて名付けてるところがすごい。なんか口に出して言いたくなる3単語。他にも「Pope in the Pool 」(プールのローマ教皇)っていうルールがあるけど、これも韻を踏んでる感じでかっこいい。こっちは「映画内で状況説明をどうやるか」ていうルールの話なんだけど。法則名と内容が一見ではつながらないけど、意味を知れば納得するし印象に残る名前だと思う。

この本を読んだ感想は、ネーミングセンス欲しいなーって思いました(笑)

あと、脚本書いてみたいなーとか、何か映画を見たいなーとか思いました。

コマコマ隊のコマドリルはじめました。

こんにちは。
今日は大きなニュースです。
コマ撮りの作り方についてのサイトを立ち上げました。
その名も「コマコマ隊のコマドリル」です!!

kkt_header

komakomatai.com

コマ撮りの作り方についてはもちろん、コマ撮りのソフトウェアのドラゴンの使い方や、コマ撮りを作っている会社やフリーランスの人などを紹介していくサイトです。

ドラゴンはね、日本語で解説しているサイトが全然見当たらないんですよ。英語とか、あとYouTubeに英語で説明している動画はあるんだけど、日本語がなくて。Yahoo!知恵袋とかでたまにドラゴンについての質問とかがあるんですよ。当然それに答えれる人がいなくて、アンサーがないまま締め切りになってるのとか見かけまして。なんとかしたいなーって思っていたのです。それと自分用にもドラゴンの使い方をメモって置ける場所がほしかったのです。

コマ撮りを作っている人を紹介したいというのもずっと前から思っていたことでした。たぶんなんですけど、映像業界の中でコマ撮りの需要ってけっこうあって、それに対して供給が足りてない感じがします。いや供給が足りないのではなく、誰が作っているのかが知られていないという印象。僕のとこにも「コマ撮りしたいんですけど、どうしたらいいですかー?」っていう泣きそうな相談があるんですが、彼らはコマ撮りを作ってくれる人をネットで一生懸命探して僕に行き着いてたりするんですよ。たぶん、僕かドワーフに行き着いてます。だからドワーフさんはめっちゃ仕事してます。正直ドワーフさんだけで手がまわってないと思います。

でも僕たちコマ撮り業界の中の人同士ならどんな人が作っているか知っているので、そこで人を紹介するんですけど「もっと映像業界全般にこの人のこと知られないかなー」とか思うんですよ。

タレント名鑑があるように、コマ撮り作家名鑑がほしいなと思ったのです。

映像業界向けなのと、もう一つは学生向けっていうこと。僕はわけもわからずフリーランスで仕事をはじめました。会社員になる以外にこういう働き方があるって全然しらなかったです。作家という言葉は知ってましたが、どうやって個人で働くかなんて学校で教えてもらえなかった。だから、コマ撮りの世界でどういう種類の仕事(監督・美術・アニメーターなどなど)があって、どうやって働いているのか(会社・個人・ユニットなどなど)を若い子に教えていけたらいいんじゃないかって思ったんです。

うーん、なんでこのことをコマドリルの中で書かずに無重力に書いてるんでしょうね。ちょっと気負いすぎてるからかな。コマドリルは気負ってない雰囲気でいきたいから(笑)

サイトを作ってくれたのは大学の先輩の越智さん。僕のコーチングの人でもあります。コーチやっててサイトも作れるってなると、他人に紹介するときにわけわからん印象になる。

越智さんのサイト

そして隊員紹介をしよう。

河上ののこさん
コマ吉とパラパラのお世話係という名のイラストレーター。こちらは大学の後輩です。在学中は会話をしたことがなかったのですが、彼女のイラストがすごい好きだったので、こんかい大学の友達づてに紹介してもらって、コマコマ隊に入隊してもらいました。たのんで本当に良かった。ただの情報サイトではない世界観になってすごく嬉しい。ありがとうののちゃん。

あべやすこさん。
彼女はアニメーターさん。美術制作もできます。なんというかコマ撮りの好みが僕とめっちゃ合う人。ここ2年くらい彼女と仕事をよくしています。撮影の最中もすごく相談に乗ってもらってます。そしてドラゴンにすごく詳しい人。これからドラゴンについてとかつくり方についての記事はあべさんと僕で書いていきます。

長島大賀くん。
武蔵美にいたときに独学で人形アニメを作ったすごい人。アーマチュアっていう人形の骨格も金属加工からオリジナルで作れるすごい人。あとイラストも上手だし楽器もできて万能なの?って思うイケメン。美術とかアーマチュアの関する記事とかは大賀くんと書いていくつもり。

こんなメンバーでやっていきます。メンバーを増やすかとかはわかんない。メンバーじゃない仲良しさんいっぱいいるし。たぶん、いろんな人に取材協力をしてもらうと思う。

コマドリルについて考え始めたのが去年の4月だったと思う。すごい時間がかかった気もするし、1年ちょっとでできたのなら早いと言ってもいいかも。4月からぼんやり考え続けて、たぶん8月とかにあべちゃんと話して、12月頃にののちゃんにイラストを描いてもらって、記事を準備して、4月からサイト構築して7月4日にオープンしました。

夢を言うだけならいつかイベントをしたい。「コマ撮りフェスティバル」みたいな。コマフェスとか言っちゃうような。コマ撮り作品の上映会をして、作家のトークショーして、コマ撮り体験ワークショップして、プロが目の前で作るの見せてくれたりするような色んなことを夢見てます。

無差別級紙芝居っていうイベントが好きだったから似た感じのでもいいなーって思う。「天下一コマ撮り武闘会」みたいな。コマ撮り作品同士が戦ってトーナメントするみたいな。書いててこのイベントがいいのか分かってないんだけどね(笑)

イベントができるかわかんないし、いつやるのかわかんないけど、夢としてここに書いておこう。

そんなこんなで、ちょっと新しいことを始めました。お付き合いください。