コミュ力を人に向けるか物に向けるか。

ボイトレ4回目
息を大きく吐いたり小さく吐いたり、長く吐いたり、短く吐いたり。
やりながら、まるで波紋の修行のようだなーって思ってます。

「1秒間に10回の呼吸ができるようになれ!!」
「つぎは10分間息をすいつづけて 10分間はきつづけろッ」

ジョジョのね。あ、チェペリさんが言ってた波紋って呼吸と血液のエネルギーで若さを保つっていう発想は本当だと思う。腹式呼吸と血流の良さで健康になると思う、というかいろんな本でそんなこと言ってる。

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カンブリア宮殿って番組を見てます。(録画して見てるから結構前の放送なんだろうけど)工場直販の通販サイトを作っているファクトリエという会社が出てまして、その山田 敏夫社長がおっしゃってた言葉で
「コミュニケーションが苦手な人はものづくりに向いている」
というのがあったんですね。これは会話の流れからいうとですね、アパレル系の就活をしている学生たちにむけて服飾の工場の人達を集めてアパレル工場専門の合同企業説明会をしたあとの話なので、たぶん就活では「コミュニケーション能力が大事」って散々言われてて、それを聞いて(自分は向いてないのかなー)って思っている学生たちに対して「君たちにむいている仕事はあるよ」っていう意味で言ったと思うんです。山田社長めっちゃ優しい。

その言葉は素直に理解したんですが、ふとそれって「物に対してのコミュニケーション能力が高い」って言えないかなって思ったんです。
んー、こういう場合は「物と対話する」って言い方がかっこいいかな。対話っていう日本語いいよね。

パンとかうどんとかの店でよく言うじゃないですか「その日の気温や室温で粉のまぜかたを変える」って。重さやねばりけなどを指先から感じて、対応をしていくわけですよね。

それ以外にも道具の使い方ってのも道具と素材との対話だと思うんですよ。カッターナイフやはさみを使ってても思いますけど、「ここで力をいれたほうがいい」「この時にこっち向きにちょっと傾けるとうまくいく」みたいなこと。僕は手先が器用な方ではないですが、こういうことは考えたりします。観察と分析で、いうならば脳の力で、手先の器用さは上達すると信じてる。

アパレル系だったら布や糸の特性とか裁ちばさみの感触とかを意識して、作業を進めていくと思うんだけど、そういう手作業って「集中力」とかって言葉で能力を評価されると思うけど「物とのコミュニケーション能力」って言えると思う。

人の表情をみて、相手の感情や場の雰囲気を察して、的確な言葉を発するだけじゃなくて
物を観察して、物の状況を見て、それに適したアクションをこちらから投げかける。
これもコミュニケーション。布やハサミに限らず、動物でも植物でも土でも石でもなんでも。

人に対してのコミュニケーション力が低い人は
物に対してのコミュニケーション力が高いかもしれない。

あ、どの分野でもコミュニケーション力が必要っていう結論かな、これは。

んー、コミュコミュ言われすぎててコミュ力って言葉好きじゃないんですけどねー。

【 コミュ力を人に向けるか物に向けるか 】