最近読んだ本に『反応しない練習』ってのがあって、お坊さんが書いた本で、現代人が抱える悩みをブッダの教えから解決策を示してくれてます。
基本的にかかれてる内容は怒りや悲しみやモヤモヤなどはぜんぶ外の世界に対する反応をしているせいなので、その反応をなくして、おだやかになろう的な感じの本です。
その中で、創作活動にも通じると思ったところを紹介したい。いや、創作活動に限らないな、どんな人生も、この考えでよくなると思った。
僕なりの要約を書きます。
妄想をやめて、正しい努力をする。
「他人への嫉妬」も「比較」も「勝ち負け」もすべて妄想であり、承認欲からきている。
「他の人に認めてもらいたい」「成功したい」という気持ちは、ものごとを始めるきっかけにするのは良いが目的そのものにしてはダメ。
他人が認めてくれるかどうかはその人(他人)が決めることで、自分でコントロールできない。自分の領域以外のことはすべて妄想である。妄想を目的にしてはいけない。
そして、承認欲には終わりがない。
承認欲があるのはそもそも自分で自分に「良し」と言えてないから。
自分で良しと言えないから他人に言ってもらいたい。
しかしそれは他人の領域。
それでは解決しない。
やるべきことは「正しい努力」である。
正しい努力とは「改善」「集中」そして「納得」である。
「改善」「集中」そして「納得」
人の心の反応は快か不快かのどちらかである。
(怒りや悲しみも不快にまとめられます)
不快を感じるとその場から逃避しようとする。それがストレス。
快を感じれば心はそれに執着する。それがやる気となる。
快を感じられるように環境を改善していけばよい。
仕事の進め方、道具、BGM、環境、配色、ソフトやアプリ、人付き合いの方法、なんでも快を感じられるように改善していくこと。
逆に「いい仕事をしよう」というのは間違った目標。
これは、他人(上司やクライアント)に評価してもらうことになる。
それは自分の手のおよばない範囲。
逆に「改善」は自分で確実にできることを実行すること。
大事なのは自分のモノゴト(領域)だけに集中すること。
「認められる」といった外部のことは無視。
外のことを忘れて集中すると心がクリアになり、終わったときに充実感、心を磨く爽快感、喜びと納得が得られる。
集中した結果、誰かに感謝されたり賞賛されることもあるがそれはオマケ。
正しい努力ができるようになると、プロセスに自分で納得ができるようになり、他人の評価は必要なくなってやり遂げたあとの納得が残る。
僕の感想
これを読んで、なるほどーとも思いましたし、わかるなと思った部分もあります。
まず「改善」という言葉がよいですね。
改善なら自分1人ではじめられる。
僕はソフトウェアを勉強したりショートカットを覚えるのが好きなんですが、仕事の効率がよくなるのは快感です。
短時間で作業ができると、やりはじめるときのストレスも減る。
新しい機材や工作道具のいいやつを買うと、コマ撮りのクオリティがあがります。それは自分しか気づかない小さなものでも、納得感や満足感が確実にある。
そして小さなクオリティアップが積み重なると、他人からよい評価がもらえるようになります。
家事でも、僕の例ですけど、食器棚の中の食器の配置を変えたらしまいやすくなって、毎日「前より楽だわー」って実感しながら片付けしてます。この瞬間はただ自分がちいさな満足感を得てるだけ。
かわいいペンを買って、使うたびにちょっと嬉しくなるとかもそう。これは他人にどうこうされないで幸せになる確実な方法だと思う。
仕事でも趣味でも家事でも子育てでも、ちいさな改善点は絶対にあるし、1つ改善しても、いくらでも見つかるはず。それって、長い人生の中で自分を幸せにするチャンスがいくらでもつくれるということ。これってかなり幸せなことなのでは!と思ったのです。
集中も幸せに通じる
あと「集中」のことも共感しました。コマ撮り撮影のときは、外のことを気にしているとアニメートできない。自分と目の前の人形に集中するしかない。そして無事に終わると、やりきった納得感が残る。(うまくいかない時は改善ポイントがあるということで、やれるならテイク2を撮る)
外の世界を気にしないで集中するというのも幸せになるポイントだと思いました。
むしろ外のことを忘れるために集中するのかも。手芸とかの趣味も、没頭するためにやる。
スポーツ選手とか棋士とか、いろんなジャンルのプロフェッショナル達もやっていることは集中なのでは?
集中すると幸せになれるのでは?
さいごに、この本について
この本は現代人がかかえがちな悩みを、ブッダの教えから解決策を書かれています。
専門用語をほとんど使わず、やわらかく語りかける文体で書かれてて、とてもやさしい本。
このあとにでた本『これも修行のうち』では、日常生活ですぐにつかえる「プチ修行」という形でいろいろなテクニックが紹介されています。
仏教は前からマインドフルネスなどで注目されているように思いますが、宗教ではなく哲学の領域ですし、精神を落ち着けるためのノウハウの宝庫ですね。
個人的には専門用語も知りたいので、そこは別の本で勉強しようかなと。
