仕事論・創作論
2026年6月22日

作者の意図を汲み取りたい。/『プレバト』夏井いつき先生を尊敬している話

最近はいろんなコマ撮り作品を見てアドバイスを言うってのをよくやってます。

小学校の先生から相談があってコマ撮りの授業をしたり生徒の作品にアドバイスを言うってのをやってて、だいたい毎年3校くらいから相談があります。そうなると1年間に100個とか200個くらいのコマ撮りを見てる。それが訓練になってきて、見たらすぐに感想とかアドバイスを言えるようになりました。

そしてコマ撮り座談会では大学生の作品とかを見せてもらって感想を言ったりアドバイスしてます。(コマ撮り座談会というのはStrangerという映画館でコマ撮りに関連した映画の上映と、そのあとお客さんと自由に喋るというイベントが月1であって、それに参加してます)

僕はいままで映像の作り方とか脚本の書き方、あと漫画の書き方や小説の書き方とかそういう創作系の本を何十冊と読んできたので、その知識と自分の経験をフルにつかって感想やアドバイスを言っています。

そういうときに意識しているのは「作者の意図が何かを考えてアドバイスを言う」ということ。
作品の方向性とズレたことを言っても刺さらないし、なんなら作品を悪くすることもあると思います。

作品の方向性というのは、たとえば「ストーリーやキャラの感情を大事にしたい」「コマ撮りでリアルな動きをやりたい」「派手なアクションがやりたい」「可愛いのがいい」「ギャグがしたい」「特撮が好き」「この感情を描きたい」「大人向け」「子供向け」みたいなこと。これをとらえ間違えると、アドバイスも意味がなくなると思う。

だから僕のアドバイスは「君がこういうことをしたいんだったら、こうしたらもっと良くなるよ」とか「こう見せたいなら、このシーンはここがちょっと違うと思う」みたいに言ってます。

この点で尊敬しているのが俳句の夏井いつき先生。

『プレバト』の夏井先生

TBSの『プレバト』というテレビ番組しってますか。芸能人がいろんな芸術系のことにトライして、各分野のプロに審査されるという番組です。

そのなかに俳句のコーナーがあって審査員が夏井いつき先生。
夏井先生は俳句初挑戦の人とかの下手な句をみて「あなたが言いたかったことってこれじゃない?そしたらこっちの言葉の方があなたの気持ちに近いんじゃない?」って、作者の意図を汲み取って修正ポイントを教えてくれるんです。俳句って17音しかないのに、しかも駄作なのに、そこから作者の意図を想像して、修正案を提示してる。それを言われた芸能人も「そうです!それが言いたかったんですー!」って感動したり。

こういう審査っていいなと思っているのです。

あと、むかしあったNHKの番組『BSアニメ夜話』で、岡田斗司夫さんがアニメについて解説してて「ここの効果音はリアルだとこうじゃないけど、ここはあえてこうしてる」みたいなことを言った時に、そのアニメのスタッフたちが頷いてて「自分たちの意図が伝わってるー」って嬉しそうだった。

作品を紹介するときもこういうのを目指したい。

僕は、自分で作品を作りたい気持ちもあるけど、作品をつくりたい人を応援したいという気持ちがあります。プロを目指す人も、趣味としてやりたい人もどちらも応援したい。なのでその人たちが次の作品をつくろうって思えるようなアドバイスがしたいのです。

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