大学の後輩にインタビューされました。その動画とその時に喋ったランチェスター戦略について書きます。
宮原廣一郎くん
大学の2個下の後輩で、音響についての学科を卒業して、就職した後にフリーランスになって、MVやライブ配信の仕事や舞台撮影の仕事など、音と映像をいろいろやりつつ、最近はフリーランス向けのコンサル動画もやってる。株式会社になったし事務所も借りましたと報告がきたので、お邪魔したついでくらいのノリで対談動画をつくりました。
申し訳ないくらいラフにしゃべってます。
宮原×竹内泰人さん「コマドリ映像作家の日常」
ランチェスター戦略について
戦争の戦略の話で、兵隊の多い部隊と少ない部隊が、銃や弓矢で真正面から戦うと絶対に少数部隊が負けるので、少数部隊は谷間のせまい場所まで逃げて戦えば、狭い範囲での戦闘なら人数差がなくなる。つまり「弱者が勝つには、勝つ条件を見つけて、その勝てる条件でのみ戦うべき」的な話です。
ランチェスター戦略 「弱者逆転」の法則
この話はビジネスでもよく言われるそうで、友人に教えてもらってこんな本を読みました。

ランチェスター戦略 「弱者逆転」の法則
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ビジネス書でたまに、方法論ばかりで具体例がない本もありますが、この本はいろんな企業の例が紹介されてるし、その文章も血が通ってるというか、客の笑顔と社員の笑顔も意識している感じがして良かったです。表紙には「勝つ。」という言葉あるので冷徹というか金の亡者みたいなイメージがありましたが、そうではなかったです。
武器をしぼること
その業界No.1の大企業が強者、新しくできた小さな会社が弱者です。すべての分野で大企業に勝つことはできないので、戦う武器を絞ります。例えば大企業のパナソニックはあらゆる家電を作っていますが、ダイソンは掃除機1つからスタートして、掃除機という戦場で勝っていきました。
弱者は強者と差別化をはかって戦う。
そして1つの戦場で勝てたら、少しずつ戦場を広げて行きます。ダイソンは扇風機にドライヤーを作ってますよね。
それに対して強者は、他社の新製品がでたら真似た製品をつくって対応、差別化をなくします。それが強者の戦い方だそうです。
映像であれば、実写、CG、アニメーション、コマ撮りなどあって、僕はコマ撮り専門家としてやってきました。それでコマドリストと名乗って、目立つことができて、仕事もいただけて、TVに出たりもしました。
場所を選ぶこと
例えば、パン屋をやろうと思った時、全国で一番になれないけど、この町でNo.1になろう、という戦略。その町にどんな人が住んでいるのかを調べて、そこに人気が出そうなパンを作る。これも戦略です。
もしくは、そもそもパン屋のいない街に出店すること。これも戦場を選ぶ弱者戦略。
漫画家という職業も、ジャンプとかの週刊連載の戦場もありますが、ハウツー本のための漫画とか戦う場所はいろいろあります。競合の少ない場所を選ぶのも手です。
これは、戦略ともいえるけと、需要があるけど供給がない場所に行くわけで、単純に人助けとも言えそうと思いました。
弱者か強者かは環境が決める場合がある
ここまでは本に書いてあったことを僕が解釈して書きましたが、そう簡単に弱者戦略がとれないときもあります。
それは依頼主が僕をどうとらえるかということ。
東京にいて映像制作会社もたくさんあって、映像のベテランな広告代理店と会ったときは「コマ撮り専門の竹内泰人です」と仕事を請けれますが、映像の発注をやったことない地方自治体から依頼があったとき「コマ撮りだけです。ほかの映像はまったく作れません!」と言ってしまうとただ仕事がやりにくい人になってしまいます。すごそうと思ってもらえるかもしれないけど。
パン屋に例えると、パン屋がない町に初めてのパン屋ができるってなって町民一同がヤッターってなったのに「メロンパン専門店」だったみたいな。「え?他のパンはないの?なんで?」となってしまう。
他に普通のパン屋がいくつもある町なら専門パン屋は目立つし需要もあるけど、その戦略がうまく機能しないときもある。オールマイティなものが求められる場合もある。
僕にランチェスター戦略を教えてくれたのは広告音楽プロデューサーの樋口 太陽くんで、彼はCMとかの音楽をつくっていて、いろんなジャンルの曲の制作を依頼されるのでその都度勉強して音楽をつくってきたそうです。「このジャンルのみ得意です」と言える立場になかったのでオールマイティになるしかなかったのです。もしジャンルに特化したいならプロデューサーではなく、作家としてそのように振る舞う必要があります。
いま結論があるわけではありません。
僕はコマ撮りに特化してやってきて、最近はCGのアニメーション監督も少しやってて、戦略としてうまくやれてるのかわかりません。それぞれやりたいことなので幸せな状況ではあります。
宮原くんのソバ屋のカツ丼という例えは面白かったですね。けっこう納得しました。そのスタンスでやっていこうと決めてしまえば、それはそれでプロだと思います。
戦略とか学んでもそれがやりたくない方法だと結局続けられないので、やりたい心に従うのがいいかなというがなんとなくの自分の戦略かもしれません。
それでは。
